最新の研究結果が示す、睡眠の質が腸の健康へ与える大きな影響

私たちの包括的な健康維持のために腸内環境はとても重要であることは誰もが知っていることでしょう。また、ある種の要因や活動、例えば貧しい食生活やストレスなどが腸の健康を害することもわかっています。

同時に、最近では睡眠の健康への重要性が益々ニュースや科学研究で報道されるようになっています。睡眠不足はエネルギーレベルだけでなく、気分や血糖値のバランス、さらには代謝にまで影響することなどがわかってきています。要するに睡眠と腸の健康は、包括的な健康を維持する上での最も重要な二大要素であると言っても過言ではありません。

そして最新の研究から、この2つの要素がどれほど相互作用しているのかが示されています。PLOS Oneで発表された結果によると、睡眠不足は腸内細菌叢(さいきんそう)に悪影響を及ぼす可能性があります。

睡眠不足が腸内細菌叢に与える影響

この相互作用を図るために、実験の参加者は、著者が「Apple Watchのさらに凄い版」と呼ぶような装置を手首につけたまま眠ります。そしてその装置でバイタルサイン(*編集部注:脈拍や呼吸、血圧、体温などの総称)を測定し、睡眠の質も詳細に記録します。次に、ノヴァ南東大学(NSU)の研究者たちは、糞便スワブを使って被験者の腸内細菌叢を検査しました。

結果、著者らは「総細菌叢の多様性は、睡眠の効率と総睡眠時間の増加とポジティブな相関があり、入眠後の覚醒と負の相関があった」ことを明らかにしました。つまり、よく眠れた参加者は腸内細菌叢が健康だったのです。

腸の健康と睡眠はどのようにつながっているのか

アメリカ人の4人に1人が毎年不眠症を発症することを考えれば、この研究結果は非常に重要です。研究の主著者であるハイメ・タルタル氏は、「睡眠が健康の万能薬であることは分かっています」と言う。

基本的に、睡眠はあらゆる健康の向上に役立ちます。「例えば、我々は適切な睡眠を取らない弊害として、短期的な(ストレスや心理社会的などの)問題と長期的な(心血管疾患、がん等の)健康問題につながることを知っています」。

また、睡眠の最も深い段階(ディープスリープ)では、脳と腸が相互にコミュニケーションをとっているため、脳が「老廃物を出す」ことを促す時であることもわかっています。質の高い睡眠は人間の健康の他の多くの面にも影響を与える、とタルタル氏は続けます。

さらに言えば、睡眠と細菌叢の健康との関連性は両方向です。タルタル氏が説明するように、「腸と脳の強い相互作用を考えると、お互いに影響を与え合う可能性が高く、つまり、睡眠不足→腸の調子が悪くなる→睡眠が悪くなる→腸の調子が悪くなるというサイクルが起こりうる可能性も考えられます」。

しかし、睡眠の質や腸内環境に関して途方に暮れる必要はありません。この双方向のコミュニケーションは、ポジティブなものでもある可能性があるからです。何故なら、私たちはこの2つの側面のうちの1つを改善するだけで、負のサイクルを正のサイクルに変えることができるからです。より良い睡眠が腸の健康につながり、その逆もまた然りです。

では、どこから始めるべきでしょうか? 睡眠の質にこだわるようになるには、睡眠のためのサプリを試してみてはいかがでしょうか。腸内細菌叢を目的することから始めたい方は、腸に最適な食べ物と最悪の食べ物について学んだり、機能性栄養プログラムなどで学んだり、自分自身の腸の健康のエキスパートになるのはいかがでしょうか。

出典:mindbodygreen

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