内側に目を向けることで自分に必要なものを取捨選択! 自分自身に慈しみの心を向けることを忘れずに

HSP(Highly Sensitive Person) = 生まれつき敏感で周りの影響を受けやすい人 。幼少期から感じていた生きづらさは、HSPという気質があるからだと知ったMomiさん。ヨガや瞑想を通じ、周りの言動など外側にある情報よりも内側に目を向けることで、HSPと向き合えるようになったと語ります。そんなMomiさんに家でできる自律神経の整え方を聞きつつ、大切にする生き方やその魅力に迫ってみました。

ーーHSPだと気づいたのはいつ頃でしたか?

「自分が他の人と違うなと思ったのは、HSPってHSC(Highly Sensitive Child)とも言われるように幼少期の頃からよく気が付く子どもで、サンタクロースの正体に気が付くのも一番早かったり(笑)、親の動作もよく見ていたり、すごく繊細で良い子と親に言われていて。すぐ泣いたり、怒ったりしたので親も育てにくさを感じていたようで。その一方で、親が思い描いていた子どもの理想像を考えて行動していたので、その意味で”良い子”だと思っていたようです」

ーー自分の気質にHSCやHSPという呼び名があると知ったのは、どのようなきっかけがあったのでしょうか?

「HSPと知ったのは社会人になってからですね。当時外資系のアパレル企業に勤めていたのですが、人間関係などで苦しんでいました。他人の言葉を深刻に受け止めてしまったり、周りを気にし過ぎたりで心が疲弊していて。HSPの皆さんが口を揃えて言うのですが、『説明できないけど、なんか生きづらい』と。本当に自分もその通りで、常に生きづらさを感じるあまり、数え切れないくらいの心身症を患っていました。そんな風に過ごすなかで、ネットサーフィンをしている時に見つけた記事で、HSPについてのチェックリストがあって全て当てはまり、まるで自分の説明書が載っているかのように思えたのです」

ーーHSPと知った後に周りとの接し方で変わったなと思うことはありますか?

「当初、HSPという言葉を知って腑に落ちたというか、5人に1人が当てはまると知って安心した部分もありました。治す治さないの話ではなくて、気質の話だと理解できたのです。ただ理解できたは良いものの、治らないものとどう向き合えばよいかが分からなくて、心身症も悪化し、胃腸炎や逆流性食道炎、じんましんなどのアレルギー症状や最終的にはパニック障害にも陥り、仕事もできなくなってしまいました。その時は自己否定感が強くあったので、何かアクションを起こさなければと思いました」

ーーアクションの一つがヨガだったのでしょうか?

「そうですね。最初はHSPについて理解を深めようと、本を読み始めました。治せないのならば、どうやって寄り添って対処しなければならないのかを考えて。まずは体が健康でないと向き合えないなと思い、症状から見ても自律神経が乱れているのは明らかだったので、自律神経を整える=ヨガだと捉え、ヨガを始めました」

ーー何かネットなどで見てヨガを知ったのですか?

「ネットだったのかな? 休職中で、とにかく時間があるなかでいろいろ調べていくうちに知ったのだと思います。また社会で働けるようになるまでに、体を整えていくことと、HSPという気質をコントロールすることが自分の中の課題だったので、まずは自律神経を整える目的で始めてみる事にしました。当時は身体の痛みも強かったので、スクールで解剖学を学べたら役に立つかもしれないと考えていました。」

ーーヨガにどうやって救われたと思いますか?

「当時は仕事を辞めたことに対する罪悪感や、社会から置き去りにされたような孤独感を感じていて、家で暗い気持ちになったり、追い詰めてしまうことがありました。ヨガに向かう道のなかでも、『今日はなんて最低な一日なんだろう』と思うことも。でも、ヨガで呼吸を整えて帰って来る頃には、『なんか今日は良いことが起きそう!』と思えて、たった1時間前の考え方と違うことにも驚きました。これが自律神経が整うってことなんだなと感じたのです。で、続けてみたら凝り固まっていた思考がほぐれるような感じがあって、心身ともに落ち着いてきました。体の固い部分や痛みを感じている部分にも気づいて、自分自身の声に耳を傾けるようになりました。HSPって外からの刺激を強く受けやすいので、自分を見るよりも外側の情報に目が行くことの方が圧倒的に多くて。ヨガや瞑想を通して自分自身を俯瞰して見つめられるようになると、他人の評価に影響されることも減り、例えば何かを選択する時も、『誰かがこう思っているから』ではなく、『私がこう思っているから』と主体性を持てるようになりました」

ーー目に入ってくる情報量は変わらないけれど、自分の中で必要なものを取捨選択できるようになったということでしょうか。

「うんうん、そうですね」

ーーMomiさんが思う、自分を満たす方法ってヨガ以外に何かありますか? 方法でなくとも、意識していることなどあれば聞かせてください。

「瞑想中に訪れる思考に対して、HSPの方は自己否定感を感じることが多いのですよね。そこでつまずいてしまう方もいるなかで、私が大切にしたいと思うのは、自分自身に慈しみの気持ちを向けるセルフコンパッションの考え方です。私たちは日常のなかで、すぐ正解や不正解を判断したり、点数をつけてネガティブになってしまいがちなのですが、他人に向けられる優しさを自分に向けてあげると心に余裕ができて、本当の事実を認識できたり、一歩引いた視点で温かく自分を見つめることもできるのですよね。自己肯定感が低い方や自己否定感が強い方は、セルフコンパッションを意識してみるといいと思います」

ーー家でできる自律神経の整え方って何かありますか?

「ナディショーダナとも呼ばれる、気の流れを浄化する片鼻呼吸法がおすすめです。正式なやり方として、右手の人差し指と中指を折り、親指で右の鼻、薬指で左の鼻を順番におさえます。まずは右の鼻をおさえ、左の鼻から息を吐く。吐ききったら左の鼻から吸って、両方の鼻をおさえて一度息を止めます。次に右から吐き、そのまま右から吸って、止める。そしてもう一度、左から吐いて…と繰り返していきます。右が交感神経、左が副交感神経を刺激し、自律神経のバランスを整える効果があります」

ーー呼吸法を常に意識するのは難しいですが、これだったら簡単にできそうですね。

「とても簡単ですし、片鼻呼吸をすると段々と気持ちが落ち着いてくるのを実感できますよ。昼休みの数分間でもいいのでぜひ取り組んでみていただきたいです」

Text:室町亜希
Edit:松田敦子

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