そのままでいい。自分という存在をあるがままに認めることから始まる変化

子どもの頃から人間の心理や精神世界に関心があったというTADAHIKOさん。なんと瞑想は小3の頃から自然に行っていたといいます。そんなTADAHIKOさんにとって、「ありのままを見つめる」とは? 心穏やかに生きるということは何も特別なことではなく、秘訣なんてものも存在しない。日常の中にある癒しや尊さを思い出すということ。心と体をほぐしていくために、”今ここ”に身を委ねてみませんか?

精神世界や心理学の本を読み漁る中学生時代

ーー小さな頃から人間の不思議や神秘に惹かれたのは、なぜだったのでしょうか?

「自分の体を見ていた時に、今回はこれなのか、みたいな感覚があったのです。なんというか、今回が初めての地球じゃないような気がしたし、何だろうと思っていたのですが、そういうのを教えてくれる人もいないですし。誰でも不思議に思う時期はあるかもしれないですが、人間ってどういう存在なんだろう? ということに幼い頃から関心を持っていました」

ーー本などの影響を受けたということですか?

「昼寝している時に自分の手を見て、あれ?これが自分なのかなって。でもそんなことないよな、って不思議な感覚があって。子どもの頃ってサンプルが少ないなかで、例えば、すぐ怒る人と怒らない人がいるけれど、その差は何なんだろうって調べたりして。人間の心理だとか、精神的な成熟度に興味がありました」

ーー当時はきっと今みたいに簡単に情報が手に入らないですよね。そのようななかで、どうやって調べましたか?

「大人も裏表があるから信用していなかったんですね。両親もお客さんに対しての顔と家での顔が違くて、何でこんなに差があるんだろうって思ったのも、心理に興味を持つきっかけでした。それで、とりあえず中学生の頃から精神世界や心理学についての本を読み漁りました」

ーーそんな中学生時代の将来の夢は何でしたか?

「当時は音楽や歌が好きだったので、歌で食べていけたらなとぼんやり思っていました」

ーーその時は、精神世界と音楽を結びつけようとは思っていなかったのですね。

「全然結びつかなかったです。精神科医もいいなと思ったのですが、調べていくと先生自身が結構病んでいるらしいと知って。その道に進んだ時に自分を保てるのかなと思ったのと、薬で治すということにも納得がいかなかったので違うなと思いました。精神的なことを仕事にしようとは思わなかったですね」

出家かヨガか迷い、舞台の仕事からヨガの道へ

ーー今の仕事や瞑想にはどのように導かれたのでしょうか?

「瞑想っぽいことは小3くらいからやってて、暗闇に一人で座っていたりしました。その時は空手を習っていて、空手にある黙想という時間が好きでした。瞑想とは捉えていないのですが、静けさの中に身を置いていました。ごちゃごちゃしているのが好きではなくて、よく落ち着いた子だね、と言われていました。それで、18歳の時に上京して訪れた古本屋で、『瞑想』という本を手にとって、その時初めて瞑想という言葉を知りました」

ーー上京した時は音楽に関わっていたのですか?

「当時はステージで何かを表現することに興味があって、舞台に携わっていました。舞台のトレーニングの一環で、太陽礼拝などヨガもやっていました」

ーー舞台からヨガの道にはどう進んだのでしょうか?

「舞台をしていた時は、何か違うなと思っていて。舞台って、役者も然り、作家の頭の中にあるものを具現化するコマのひとつで。それもよかったのですが、違うなと思っていた頃に、高校の同級生にヨガに行こうよと誘われたのです。その時はダサいイメージがあったので断ったのですが(笑)、とりあえず行こうよと言われて行きました。体は動かしている方だったのでポーズはできたのですが、先生のトークに惹かれて。ヨガって命や愛を扱う場所で、クラスが終わった頃には自然と涙していました。もともと舞台で自分が表現したいと思っていた世界観がヨガスタジオで実現できて、こういう場所があるんだと思って、そこで働こうと思ったのが今お世話になっているスタジオです」

ーー自然と舞台の道からは退いていったのですね。

「そうなんです。当時出家かヨガか迷っていて、ヨガの道に進みました。禅についてもいろいろ考えていたのですが、当時の禅は既に黄金期を過ぎていて。禅であるはずなのに組織化されていましたし、腑に落ちなくてヨガの方が自由が利くなと思いました」

ーーその後、ヨガの教えを多くの人に伝えたいと思ったのですか?

「伝えたいと思ったことはないですね。生徒さんを幸せにするとかも。きっかけを与えるとかヒントを示すことはできるけれど、人を変えることはできないと考えています。ヒントになったらよいけれど、ならなくてもよいと思うのです。ヨガの教えって、教えるというよりも、もともと皆が知っているものだから、思い出す手助けができたら嬉しいです」

ーー思い出す手助けというと、ただ手を当てるレイキの考え方に近いような気がしますね。

「ああ〜、そうかもしれないですね。私が癒してあげるという考え方ではなくて、ただそこにあるもの。一人一人が答えを知っている。そこに気づくきっかけにはなるかなと思います」

ーーここを治してあげよう、癒してあげよう、というものではないですもんね。

「レイキでは、その考えが邪魔になりますもんね。一人一人がもともと尊い存在なのだけれど、ただ忘れているだけで、それを思い出すきっかけになればいいし、きっかけとなるためには、私がやってあげる、というような”我”がない方がいい」

オンラインでも意識が繋がり”場”が生まれる

ーー今はコロナ禍で直接手を当てることや対面の状況が難しいと思いますが、オンラインでも体の中にパワーを充満させることはできると思いますか?

「できると思います。対面がベストではあると思うのですが、オンラインでも意識を飛ばせるので、意識が繋がって”場”がうまれる気がします」

ーーTADAHIKOさんが数あるヒーリングの中からレイキやヒプノセラピーを選んだ理由はなんですか?

「それが選んでないんですよ(笑)。レイキは、たまたま施してもらって、その時も『ああ、知ってる』って思いました。レイキもヨガも、もとから知っていて、後からそういう名前だって知ったのです。ヒプノセラピーについては、過去世に興味があって、自分から習いに行きました」

ーーTADAHIKOさんにとって、癒す・癒されるって何だと思いますか?

「それが最近やっと意味が分かってきました。子どもが産まれて、あぁ、これかって(笑)。あの、ほわ〜っと柔らかくなる感じがまさに癒しだと思いました。それも特別なものじゃなくて、もともとあるもので。ただ、人間関係が希薄になったり、乾いている現代で癒しを必要としている人が多いなとは理解しています。癒しってすぐ側にあるものだと思っていて、例えばお風呂に入るだとか、家族との話も癒しになりますよね」

ーー最後に、TADAHIKOさんがRussellME プレミアムで担当されているクラスの中で、「逃げヨガ」はどんなコンセプトのヨガか教えてください。

「基本はそのままでいいってことなのです。あるがままでいいっていう。自分じゃない者になろうとすることにエネルギーを使ってしまいがちだけれど、あるがままでいいと認めることで一旦エネルギーが溜まるじゃないですか。その溜まったエネルギーを使って変化していく。だからまずは、自分の首を苦しめずに自分という存在を認めるという考えがベースになっています」

Text:室町亜希

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