ヨガでコンプレックスを克服! 上がっている時も下がっている時も、ヨガのエネルギーでいつでもニュートラルに

オーストラリア発、理学療法士でもあるヨガ指導者が考案したヨガシナジー。まるで太極拳のように手や足で滑らかな曲線を描きながらポーズを取るヨガシナジーは、日本ではまだ指導者が少なく、そのうちのひとりがKOTAさんです。身体を酷使する宅急便の業務で腰を痛めたことで踏み入れたヨガの道。KOTAさんが会社員からヨガシナジー指導者になるまでの道のりを語っていただきました。

腰痛ケアのために始めたヨガ

――KOTAさんはもともと宅急便で働いていたと前にRussellME プレミアムのクラスでおっしゃっていましたが、宅急便の会社員とヨガ講師、随分と異なる世界ですね。

「宅急便の会社で働いていたのは10年くらい前です。若かったから元気が有り余っていましたが、今やろうと思ったら出来ないと思います。自分より重たい荷物を持たなくてはいけなくて、腰を痛めてしまいました。僕はもともと恵まれた体格ではなかったですし、恵まれた体格の方でもヘルニアになっていました。ヨガはそもそも腰のケアのために始めたんです」

――ケアということでしたら、マッサージとかヨガ以外の選択肢もあったかと思いますが。

「マッサージも行っていたのですが、自分のカラダは出来るだけ自分で管理したいという理想があって。教えてもらったことを試行錯誤して自分にあった動きを考えて試して、おかげでヘルニアにならずに仕事を続けられました」

――ヨガシナジーにはいつ頃出会ったのでしょうか?

「ヨガを始めて2年くらい経った時に、アンダーザライトというヨガ学校で中村尚人先生のヨガシナジーのクラスを見つけて、受けたのがきっかけです。その時もすごく疲れていて、ヨガ行きたくないなと思っていたのですが、クラスを受けてみたら、凄く動くヨガなのにやっているうちに疲れが抜けて、仕事する前より元気になってしまったんです。毎回そうなったわけではないですが」

――自ら教えたいと思ったのはなぜでしょう?

「僕みたいに身体を酷使する人とか、座りっぱなしの人とかに教えてみたいと思ったのがきっかけです」

――ヨガシナジーのティーチャーコースは海外で受講されたのですか?

「はい。日本にヨガシナジーを教えているところがなく、海外に行かなければいけませんでした。中村尚人先生のヨガシナジークラスに通いながら、2015年にオーストラリアのサイモン・ボルグ・オリビエ先生とビアンカ・マキリス先生という2人の創始者がティーチャートレーニングコースをインドのゴアで開催していたので、そのコースを取りました」

ヨガシナジーを学ぶためにインドのゴアへ

――仕事を完全に辞めてインドのゴアへ?

「いえ、そのタイミングで正社員からパートになりました。しばらく、ヨガの指導と両方続けていたのですが、両方とも肉体労働なので….」

――ゴアで受けたプログラムはどのような内容だったのでしょうか?

「本格的なものでした。朝は6時にスタートし鼻の中に水を流す浄化法を行ったり、瞑想をしたり、ヨガシナジーの実技のクラスを2、3時間行います。その後、ランチを食べて哲学などの座学です。そしてまた、夕方から2、3時間動き続けるというプログラムを1ヶ月行いました。通訳もいないので英語も勉強しました」

――そもそもヨガシナジーというのはどのようなヨガなのでしょう?

「サイモン先生とビアンカ先生の2人が作った現代的なフロータイプのヨガです。2人はもともとアシュタンガヨガとアイアンガーヨガもやっていて、また、アイアンガーの息子さんのデシカチャール先生からもヨガを学ばれました。アイアンガさんの息子さんのヨガはヴィニヨガというのですが、この3つのそれぞれの特徴を上手くブレンドして作られたものがヨガシナジーです。みんなで楽しくアクティブにフィットネス的に動くアシュタンガの要素と、安全に骨格や筋肉を安全に使っていくアイアンガの要素と、一人一人の体に合わせたパーソナルな部分を大事にしているヴィニヨガの要素を合わせたものといえばわかりやすいかもしれません」

――サイモン先生は理学療法士でもあるのですか?

「はい、40歳近くになってからオーストラリアの学校で学ばれたそうです。お腹の使い方、首の使い方など、ヨガのテクニックを一つ一つ、解剖学的に、また運動学的に解釈して説明できるようにしたそうです。ヨガ解剖学の本も書いていて、海外のスタジオに行くとその本が必ず置いてあります」

――ヨガシナジーを実践する前と今では何が大きく変わりましたか?

「昔の自分と比べるとずいぶんとカラダも心も元気に社交的になりました。それはヨガを1人で練習するだけでなく、教えることで生徒さんから何らかのリアクションをいただくことでどういうアクションをとったら人に喜んでもらえるというのが少し分かってきて、教えていて楽しいと思えるようになったことが大きいと思います。他の人と比べるのは良くないですが、客観的に平均値からどれくらい自分の体が柔らかいのかとか、強いのかもわかりました。それによって、遺伝的に変えられないところが分かり、無理をしなくなりました。ヨガシナジーだけでなく、理学療法士の中村尚人先生から色々教えていただき、身体も心もどこまでヨガで変えられるのかがわかってきました。ヨガを1回したからって幸せになるわけではないというか。20代の頃は自分のことをわからない人が多いと思います。ヨガを地味に毎日続けていくと、だんだん自分を客観的に見ることができるようになってきます。僕はそれまでコンプレックスが多くて、人の目が気になって行動できないこともあったんです。まず、全然喋れなかったんです。人前で喋るのが苦手で。まあ、教える立場になったら、喋れないなんて言ってられないですけどね(笑)。落ち込んでる時もあれば、テンション上がりすぎて調子に乗る時もあるけども、ちゃんとニュートラルに戻すのが大事なんですよね。ヨガを続けてそれができるようになり、バランスが取れるようにました」

ヨガのクラスに取り入れているフルートの演奏

――先日、RussellME プレミアムのクラスでフルートを演奏していらっしゃいましたね! フルートを生で聴く機会がなかったので、心が洗われるようでした。フルートの演奏はいつからやられているのですか?

「小学校5年生くらいからです。高校の時に吹奏楽部にいました。社会人になってからもバンドをやってフルートを吹いてました」

――ヨガや瞑想をするようになって、音楽の楽しみ方や演奏の仕方など変わりましたか?

「まず、フルートが凄く吹きやすくなりました。本当は音大に行きたかったのですが、姿勢が悪かったり、舌が動かないとか、そもそも演奏に必要な物理的なカラダ動きができず壁にぶち当たっていました。人間の身体の作りにはちゃんとした法則があるので、ヨガシナジーに限らず、その法則に則って、ヨガやピラティスをして行くと、楽器の演奏が上達するだけでなく感受性も進歩することを実感しました。今になってもっと吹きたくなって、スタジオクラスの最後のシャバアーサナ中に演奏していて評判は良いです」

Text: 松田敦子

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