学びと気づきと発見の連続。ヨガ講師の自己受容へのマインドフルネス・ジャーニー

ヨガ・瞑想講師で、マウレアヨガスタジオ主宰するMamiさんは、会社員を辞めてヨガに出会い衝撃を受け、1年も経たないうちに経営者としてスタジオをオープン。その後、ヨガ講師となった変わった経歴の持ち主。ここ数年はマインドフルネスを積極的に学び、瞑想講師として瞑想による気づきや自己受容の大切さを多くの人に伝えています。現在進行形で続いているMamiさんのマインドフルネス・ジャーニーの一編をお届けします。

会社を辞めて滞在したハワイで出会ったヨガ

――Mamiさんは小さい頃はどんな子供だったのですか?

「小学生くらいまでは外でよく遊んでました。家に帰ってきたらランドセル置いてすぐ外に出てバスケするとか。かと、思えば、シングルマザーに育てたらた一人っ子で、母が働いていたので、一人で遊んでる時間も多かったです。一人でやるお店屋さんごっこが好きでした(笑)。ノートとかレターセットを集めるのが好きで集めていたので、そのコレクションを並べて店員とお客さんの1人2役で遊んでました。「いらっしゃいませ、これオススメですよ」なんて言って(笑)。外で遊ぶのも好きだし、家で一人で遊ぶのも好きで、二面性がある感じでしたね」

――Mamiさんらしいといえば、Mamiさんらしいですね! 子供の頃からいきなり飛んでしまいますが、ヨガを始めた頃はお仕事は何をされていたのですか?

「私はもともと会社員としてアパレルで働いていて、ヨガには全く興味なかったんです。今何が流行っているとか、どういうものをこれから打ち出していくのが良いのかとか、そういうのに興味があったんです。あとは、競合他社の売れ筋を調べたり。ファッションが好きだったので、好きなことと仕事がリンクしてました」

――ヨガはハワイに行った時に出会ったそうですね。

「そうなんです。学生時代から留学したいという夢があって、アパレルを辞めた時にたまたま機会があってハワイに滞在することになったんです。ヨガには全く興味がなかったのですが、一緒にハワイに滞在している友人に誘われて、ビーチで初めてヨガを体験しました。

その時の先生が私が運営しているスタジオのMaulea Yoga StudioやRussellME プレミアム(旧:JIBUNME)でもクラスを持っているMiroさんでした。Miroさんの明るいハッピーオーラも良かったし、ヨガが私のイメージしていたのと違って、今まで使ったことがない筋肉を使ったり、汗もかいて終わった後にとてもスッキリしたんです」


――Miroさんのクラスはその後も受けたのですか?

「はい、またすぐビーチでのレッスンを受けて、その後にスタジオのレッスンに通い始めました。今思うとそれが瞑想だったのですが、スタジオのレッスンの時にヨガが終わった後に目を閉じて呼吸に意識を向けていたら、心が洗い流されているのに気づいたんです。見栄とか世間体とか、こうでなければいけないという固定観念とか、そういうのが全部抜け落ちて、自分が本当に大切なのは何かポンと出てきたんです」

――ガイドがある瞑想でなくて、呼吸に意識を向けていただけですか?

「そうです。それが瞑想だったことを後から知ったんですけど。それで、その体験に感動して。Miroさんにその体験のことを話したら、「それがヨガをする本当の目的なんだよ」って言われて。ヨガすごいじゃん!ってなったんです」

――瞑想中にそのような体験をしたのは、ヨガを始めて何回目くらいの時ですか?

「正確には覚えてないですが、ヨガを始めて3回目にスタジオに初めて行った時かもしれないです」

――本を読んだりの予備知識もなく、そのような体験をするというのは凄いですね。

「そうなんです。なので、私は知識からではなく、体験から入りました。そのことがあったので、今の夫と結婚もしました。旦那さんのことを大切な人って思えてきたんです。ヨガでの体験が衝撃的で、ヨガは働いていた頃の私みたいな人たちに必要だって思いました。アパレル時代の私は、仕事が忙しくて自分と向き合う時間を作っていなく、どちらかというと外に対してどうしていくかとか、何を求められているかとかばかり考えていました。十分満足して充実していたと思っていたのですが、自分で自分のことをわかってなかっただけでした。だから、興味がない人にこそ、ヨガが必要だって思ったんです」

ヨガを伝えることは自分の使命

――それでヨガのスタジオを作ってしまおうと?

「ハワイ滞在中にMiroさんにも、帰国したらヨガスタジオを開けたいと思ってます!と宣言しました。ヨガのヨの字も知らないのに(笑)。Miroさんもまさか本当に開けるとは思ってなかったみたいです。2013年の5月に帰国して、いろいろな方の協力を得て、2014年3月にオープンしました」

――すごい行動力ですね。ハワイでヨガに出会ったこと、協力してくれる人がすぐ隣にいたことなどを考えると、何だか運命のようなものを感じますね。

「そう思います。これが私の使命なんだなと。自分の今世のお役目というか」

――最初は経営者としてヨガスタジオを運営していたということですよね?

「そうです。自分がインストラクターとして教えるなんて、恐れ多くて。それより、素敵な先生に来てもらおうと思いました」

マインドフルネスとの出会い

――その後、ご自身でもヨガのインストラクターになり指導していく中で、マインドフルネスについて学ぶようになったきっかけは何だったのでしょうか?

「マインドフルネスとの出会いは、RYT200の講座です。講座の中で川野泰周先生(*1)が特別講師として来られて、ヨガと瞑想の関係やヨガニードラと生理学についてなどを講義してくださったんです。その講義がとても良くて、先生からもう少し深く学びたいと思ったのですが、タイミングが合わなくて。私がマタニティや産後ヨガの養成講座を受けていたのですが、その講師が海外の方で、その通訳さんを通してバイロンベイに住んでいる飯塚エミさんを紹介してくれたんです。初めてお会いするエミさんはとても素敵な人で、ちょうど日本でマインドフルネスの講座をするところを探しているということだったので、マウレアスタジオでマインドフルネスの講師養成講座が始めることになったんです。その1回目を私も受講して、マインドフルネスを深く学びました。学んでいく中で、自分の新しい部分を発見したり、自分の感情を客観的に見ることができたり、人に対して慈悲や慈愛の気持ちが湧き上がってくる感覚など、そこで体験したものは、自分でも本当に驚くようなものでした」

――ヨガでも心が洗い流される体験をしたり、本当に大切なものが何かわかったという体験をされましたが、それとはまた違う感じでしょうか?

「そうですね。心の動きというか、感情の様々な形というか…そして、それがもたらす体の感覚に気づきを向けていくという、また違う体験です。ヨガの学びももちろん続けていましたが、マインドフルネスへの探究心や興味がどんどん膨らんでいきました。それで、飯塚エミさんがSIY(*2)の認定講師になり、そのコアプログラムを開催するということで、受講しに行きました。そこでまた新しい気づきがありました。ヨガももちろん素晴らしいのですが、自分が伝える側としてやっていきたいのはマインドフルネスかもしれないと思うようになったんです」

――それでご自身のスタジオでマインドフルネスのクラスをスタートすることに?

「はい。マインドフルネスがベースになって違うアプローチでクラスをやりたいなと。そうしたら、また世の中がハッピーになっていくんじゃないかなと思ったんです。マウレアヨガスタジオで伝えるにはどういうアプローチをしたら受け入れてもらいやすいのか、受け取ってもらいやすいのかということを考え始めて、そこからマインドフルネスヨガと瞑想という形で伝え始めました」

書くことで自分を受け入れ自己受容

――Mamiさんがセルフケア ライブ レッスン、「RussellME プレミアム(旧:JIBUNME)」で担当しているクラスのうちの一つ、「書く瞑想で自分らしさをみつける 〜ジャーナリングワークショップ〜」についてお聞きします。このクラスで扱うトピックは毎回違うのですか?

「そうです。自分の感情にフォーカスする時もあるし、自分のこれから先の未来にフォーカスする時もあるし、価値観にフォーカスすることもあります。意図的にそういう時間を作ってあげるといいと思います。他の人と一緒にやることで、集中力も上がるので」

――ジャーナリングをすることで期待できることって何でしょうか?

「自分自身に対しての気づきを得ていただきたいですね。自分のことって分かってるつもりでも分かっていなかったりするし、私たちってもっともっと可能性を秘めていると思うんです。

自分で「私はこういう人間です」って決めつけているところ以外の自分も存在しているはずなので、そこも含めて自分を知って自己理解を深めてもらいたいです。自分を見つめる中で、例えば自分が許せないと思っている部分があったとしても、それって実は人間として当たり前の部分であったりするし、そんな自分もかわいいじゃんと自分のことを受け入れてあげる自己受容に繋がっていくといいなと思っています」

*1:川野泰周氏は精神科医で禅僧。マインドフルネス関連の書籍の執筆や講演を多数行なっている。

*2:SIY(サーチ・インサイド・ユアセルフ)は、Google社がマインドフルネス・神経科学・エモーショナルインテリジェンスを融合し編み出した、一人一人の個性とリーダーシップを開花させる能力開発プログラム。

Text :松田敦子

ラッセル・マインドフルネス・エンターテインメントでは、ヨガ、瞑想、音楽&ダンスで心と身体を整えて解放するモーニング・ウェルネス・パーティ「AWAKEME」と、幸せな毎日を過ごすための学びのオンラインコミュニティ「AWAKEME “THE WORKSHOP”」を開催しています。

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AWAKEME(アウェイクミー)は、ヨガ、瞑想、音楽&ダンスを楽しむウェルネス・パーティです。コンセプトは「ヨガ・瞑想・音楽&ダンスで心と身体を整え解放しよう」。

自分の内側に意識を向け、自分自身をあるがままに受け入れて、凝り固まった思い込みや想念に気づき、目覚め=AWAKEの旅に。

新たな自分を発見して、みんなで愛に溢れた世界を作っていきましょう。

私たちは自己肯定感を高めることを目的としたウェルビーイングコミュニティを形成していきます。