「自己肯定へと導く」ヨガと心理学を融合した教えとは

愛知県豊橋市でスタジオ・ヨガテリアを運営するSATORU先生。「ヨガと心理学しかしたくない!」と語るその言葉の奥に、確固たる信念や生徒さんに対する真心を感じます。ヨガと心理学。ありそうでなかなか聞かない2つを融合させたクラスに込められた想いについて伺いました。

―SATORU先生はスタジオ・ヨガテリアでの一般レッスンだけでなく、その他にも様々な活動をされている印象ですが、現在の活動について教えてください。

スタジオの運営・レッスンに指導者養成講座、・心理学講座・心理カウンセリングを行っています。他にはYouTubeでのヨガレッスン発信や外部講師として活動しています。

―活動が多岐に渡るSATORU先生ですが、「肩書き」は持たれていないのですよね。

ヨガと心理学をコンセプトに活動していると伝えています。特別な肩書きが一切ないのは、僕がやっていることは専門家でないとできないことではなく、誰でも身につけられることだと伝えたいからです。

―ヨガと心理学、というのがありそうでなかったキーワードにも感じます。心理学、また、ヨガとはどう出合ったのですか?

とにかくストレスが溜まっていた時があって、本当に体も心もぼろぼろだったんです。深夜に歩かずにはいられないくらいでした(苦笑)。そんなある時、人に勧められてカウンセリングを受けたらすごく楽になったことが自分の中で大きかったんです。「心の幸せはこういうことだ!これはすごい!」と思いましたね。そこで心理学の世界に進みたいと思ったんですけど、心理学を勧めてくれた人に「心は体とも関係しているからヨガに行こう」と言われて。正直、「ヨガなんか絶対イヤや!」と思っていたんですが、受けてみたらものすごく気持ちが良かったんです。いわゆる瞑想状態に入ったんでしょうね。

―その後、すぐに講師になろうと思ったのですか?

何に対しても気力が湧かなかった中、ヨガレッスンだけは行けていたので、その様子を見ていた人が養成講座に行くことを勧めてくれたことがきっかけで養成講座に通いました。ヨガ歴2ヶ月で養成講座に行き、8ヶ月でスタジオをオープンさせたんです。今もそうですけど、当時からヨガと心理学しかしたくないと思っていましたね。

―スタジオオープンまでのスピード感もすごいですが、スタジオ運営もレッスンも、1人で全てこなしていることが特徴的ですね。

現在のスタジオが満席になって、自分としては次の目標を見失っていた時に、2店舗目を出そうと計画したんです。物件も探して他の先生にもお願いしていたんですけど、ある時、僕としては「何か違うな」と気付いたんですよね。そこで自分が何でヨガをしているのかを考え直した時に、それは、自分にしかできないヨガがあると思っているからだなと。じゃあ、そのヨガを形にする必要があると思いました。これまで自分のレッスンの隠し味として使っていた「誘導の言葉」の手法を理論として公開しようと、その頃からヨガと心理学を打ち出すようになりました。

―ヨガと心理学という、現在のスタイルの誕生ですね。また、SATORU先生はYouTubeでもヨガを伝えられています。どんな良さを感じますか?

僕のことを知らない遠くの人達が、僕のことを知ってくれたことです。全く知らない人が受けて、「めっちゃいいです!」と言ってくれたら本物じゃないですか。YouTubeを始めた一番の目的であって、良かったことですね。

―YouTubeもスタジオ運営同様、ご自身で全て行われています。「なんでも自分でやる」精神の最たる例が、今まさに進められている「ヨガキッチンカープロジェクト」ですね。

最初に皆さんに伝えているのは、僕は飲食店を始めるわけでも、キッチンカーで商売を始めるわけでもないんです(笑)日本全国に講座の修了生やオンラインで知ってくれた方がいるので、その方たちに会いにいくために購入したんです。

―会いに行くだけではダメなのですね?

気付いたのは、受講者さん同士の交流。同じ志の仲間に会って交流したいというのも半分はあったので。いわゆるご飯会でもないのは、ある共通の楽しくて簡単な仕事を共有できれば、人は仲良くなれるんじゃないかって。そのツールとして、手伝いたくなるし写真を撮りたくなるような可愛いキッチンカーが必要だと。特に心理学は、ヨガ以上に一人で活動するのが大変なんです。講座を受講することも大事だけれど、その後も関わっていくことが大事だと思って。なので、キッチンカーは交流のためのツールです。

―可愛いキッチンカーは確かに乗って働きたくなります!距離がぐっと縮まりそうですね。では、改めてヨガと心理学について伺います。どちらも必要なのですよね。

ハタヨガだけでも、心理学だけでも不十分なんです。なぜなら体も心も大事だから。熱しやすく冷めやすい僕が、双方を絶対やめないと思っていて、どちらかに特化するのも物足りなく感じていたんです。自分が幸せになった方法を人に提供して幸せになってもらうことが、僕の中で一番の自己肯定やなと思ったんです。

―SATORU先生の講座で「自己肯定感」という言葉をよく目にします。自己肯定感を高めるとはどういうことですか。

「自分が自分であることが幸せだなぁ」と思うことです。自己肯定感の意味をはき違えている人も、自分が自分であることが幸せであると思えていない人も多いですね。それには知識も、感じる力も必要ですよね。

実は自己肯定感には明確な定義はないんです。僕が定義しているのは、自分を好きになることじゃないということ。自分を「好き」「嫌い」でなくもっと深い部分。心理学用語でいう「自己受容」が大切で、それをわかりやすく伝えるために「自己肯定感を高める」という言葉を使って伝えています。

―「SATORU流ヨガが大好き!」と言われる、誘導の言葉の秘密もそこに隠されているのですね。

例えば、レッスンで「今日ここまで来れた足に感謝を」という言葉を聞いたとして、そう思える人もいればそうでない人もいますよね。なぜかというと、自発的にそう思えた時に幸せを感じるのであって、思えなければ他人から言われても拒絶反応を起こすんです。僕はそれと同じことを違う言葉で誘導していて、結果、「ここにいるだけの自分がすごく幸せに感じます」という言葉をもらえるようにしています。これは、心理学の学びがあるからこそですね。

―どんな方にSATORU先生のレッスンを受けてほしいですか?

体と心に興味があって、ヨガが好きな人に受けて欲しいです。体と心のヨガは好きだけれど、どういうことなのだろうと思っている人。ヨガは形(ポーズ)だけじゃないよと思っている人なら絶対受けて欲しいです。

自己肯定感は、生徒が自分自身を自己肯定するのであって、インストラクターが渡すものではないんです。自分は自分のロウソク1本の炎しかなくて、生徒には生徒自身のロウソクがある。本人の芯にポッと火がつけば良いし、それならば減らないですよね。こちらがバーナーでがんがん温めるのではなく、自分で炎を保てるようにするレッスンが僕のスタイルです。そのため本人の中から答えが出てくるように伝えています。実際に参加してくれた人からは、「自分の中からエネルギーが湧いてくる気持ちになります」「自分が自分を認めてあげられる気持ちになります」などのコメントをいただきます。

―まさしく、自己肯定を生徒さんがしていますね。

僕のクラスを受けてもらったら自己肯定して欲しいんです。「もっと力を抜いて生きていこう」でもよいし、「今はがんがん動いていこう」でも自己肯定になります。どちらも間違っていないので、どちらかに導くことは僕は一切言わないです。「ありのままの自分を感じます」とも言わないですね。自分にとって一番良い感覚を見つけることが自己肯定であり心理学なので、それをレッスンで感じて欲しいですね。

―SATORU先生、ありがとうございました!

Text:小野田 貴代
Edit:磯 沙緒里

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