個々の力を引き出して「今よりもっと良くなりたい」人の背中を押していく

「人は変わりたいし、今より良くなりたいからヨガをやっていると思うので、その想いを応援したいし、頑張れる力を引き出せるようにサポートしたい」と熱い想いを語ってくれたTAIKIさんのクラスは、呼吸に合わせてヨガのポーズを繋げて行くヴィンヤサと呼ばれるスタイル。アクティブな動きもあるため初心者さんは「私にできるかな・・・?」と敬遠してしまうかもしれません。それでもなぜ、アクティブでちょっとチャレンジングなクラスを伝えているのか?そこには海外でヨガを学ばれた経験や、TAIKIさんの生徒さんを信じる想いが込められていました。

ヨガに出合ったきっかけを教えてください

2011年に、勤めていた会社を休職してカナダのバンクーバーにワーキングホリデーを使って滞在していました。たまたま立ち寄ったルルレモンのお店で開催されていたヨガのコミュニティクラスに参加したのがヨガとの出会いです。スキーなどのウィンタースポーツにも効果がありそう!と思ってどんどんとのめりこんでいき、気づいたらカナダにステイする1年の間に指導者の養成講座を卒業していました(笑)

日本に帰ってきて、すぐに教え始めたのでしょうか?

復職したので、まずは仕事をしながらレンタルスペースで週末に教えたりしていました。1年くらい経った頃、「ヨガの道で生きていきたい」「色々な経験をしてみたい」と考えるようになり、会社を辞めました。それからはオーストラリアで仕事をしながらヨガやフィットネスの世界に触れる経験をしました。オーストラリアから帰国して、本格的にインストラクターの仕事をスタートしました。それが2014年頃だったと思います。

海外と日本のヨガの違いはどんなところでしょうか?

カナダでTTを受けた時もそうなのですが、先生と生徒がとても対等でフランクな関係性だと感じました。レッスンも楽しむ要素が強かったと思います。でも日本に帰ってきて、日本人の真面目なところ、熱心さ、先生と生徒の関係性に正直驚いたというか、ちょっとカルチャ―ショックがありました。でも、どっちが良い・悪いではないですよね。

日本のヨガスタイルはとても気遣いがあり、インストラクターが使う言葉遣いも丁寧だし、とても繊細です。柔道や剣道のような、○○道みたいな感覚があるような気がします。

ご自身のヨガは日本と海外、どちらの影響を受けていますか?

教え始めた当初は、海外寄りだったと思います。色々な先生から学んでいく中で、日本的な丁寧にクラスを進める意識を持つようになりました。

TAIKI先生のクラスはどのようなスタイルですか?

呼吸に合わせてヨガのポーズを連続して行っていくヴィンヤサスタイルです。その中でも、自分なりに生徒さんが頑張れるポイントをあえて作っています。

日本の多くのヨガスタイルは、「いつでもチャイルドポーズで休んでいいですよ」とお伝えしていたり、「プランク(腕立て伏せのような形)で膝をついていいですよ」とアドバイスしたり、とても優しいですよね。その反面、それだけだと前に進まないと思っています。自分のクラスでは、「キツイ!でもやりきった!」「トライしてよかった!」という気持ちを引き出したいと思っています。もちろんチャレンジさせるようなインストラクションは、最初は怖かったです。でも「その人、一生それでいいのか?」と思ったときに、人は変わりたいし、今より良くなりたいからヨガをやっていると思うので、その気持ちを応援して前向きにチャレンジしてもらえるパワーを引き出したいと思っています。

かなりアクティブに動くクラスですか?

ただ動いて汗をかくということではなく、1つ1つのポーズやシークエンスの組み立てにしっかりと根拠をもっていたいと思っています。ヨガを始めたときは、「よくわからないけど、なんかいい」という感じでした。でもその理由や根拠がわかりませんでした。今は時代が求めているというのも、自分が求めているというのもありますが、しっかりと根拠をもって伝えたいと思っています。もちろん理論ガチガチだと面白くないので、バランスを大切にしつつ、でも、「なんかいいよね」というだけではない、ちょうどいいところを意識していきたいと思っています。 

オンラインでアクティブに動くクラスをやるのは、生徒さんにとって難しくないでしょうか?

オンラインで生徒さんが集中しやすいクラスを届けるために自分が工夫しているのは、まず広々とした空間。画面を通して生徒さんの目に映るもの1つ1つ、カメラ、音響機材、提供する側として生徒さんの心地よさを追求して環境を整えました。

次に音楽。音楽が背中を押してくれる時もあるし、気持ちを鎮めてくれる時もあるし、とても大事な要素です。クラスによって、また内容によって音楽に変化をつける点はこだわっています。

そして最後に、「とにかく恐れず引っ張っていく!」「生徒さんを信じる!」という自分の気持ち。安全面にはもちろん考慮しますが、力をうまく引き出せるようなインストラクションやシークエンスの組み立てを心がけてやってます。

今後ヨガを通して実現したいことは何かありますか?

現在、行政が行っている健康促進プログラムに参画させてもらっています。そこでは、ウェアラブルデバイスを身に着けて運動をし、心拍数を測ったり体組成を測ったり、科学的な手法や最新技術を取り入れています。将来的にヨガも色々なものと融合していって「ヨガはこうあるべきだ!」みたいな概念をどんどんなくしていきたいです。オンラインレッスンもその小さな1歩だと思っていて、オンラインも対面も両方の良さを認めて、活かして、広がっていけばいいなと思っています。

Text:伊藤香奈
Edit:磯沙緒里

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